『出版の新しいカタチ SNS発漫画とは』というニュースを見た

こんにちは。

昨日の夜の『プライムニュース』(フジテレビ)で「出版界の新しいカタチか? SNS発漫画」という内容のトピックを取り上げていました。

午後11:40スタートという微妙に遅い時間にニュース番組を見てたのは、ヒットしたSNS発漫画のサンプルとして、好きな漫画『俺、つしま』が取り上げられたから。つーさん(つしまの愛称)が出るなら見なくっちゃ、と思いまして。

さっそくYahooニュースにもなっているので貼っておきますね。→ 出版の新たなカタチ「SNS発漫画」

ニュースによると、日本国内の漫画発行部数は1995年に年内18億部を超え、その後は右肩下がり。最近ではピーク時の半分以下まで減少している、と。

そんな低迷する漫画出版業界で大健闘しているのがSNS発のヒット漫画。

そうですね。猫漫画に限ってみても、SNSで人気が出て単行本化すれば何十万部の大ヒットという漫画、いくつか知ってますわ。

  • 「鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン!」(鴻池剛)
  • 「おじさまと猫」。(桜井海)
  • 「俺、つしま」(おぷうのきょうだい)

作品自体がおもしろいというのはもちろんなんだけど、ヒットの理由が大きく二つあるという。

ひとつはツイッター発漫画独特の構成や作り。短い移動時間やコマギレの時間でも読めてしまう手軽さ、でもその短さの中にズシリと響くシーンやフレーズ埋め込まれているのが魅力。

ふたつめはリプライなどで反応してくれるフォロワーの仲間意識、身内意識。書籍化されたときにはツイッターで拡散してくれるので、それが基礎票となる。

そうなんですねー。フォローすることは仲間意識を育むってことなんでしょうか。

人気の理由というのはなんとなくわかりましたが、実際書籍化された場合、SNSでほぼ同じ内容が読めるというのに書籍にお金を払うものでしょうか、書店まで足を運んで。もちろん新しく書下ろした部分もあるでしょうが。

SNSでこそ光り輝く作品はあるでしょうし、また書籍化されて手元に置きたい作品もあると思う。結局のところ書籍化の成功って、その作品が持つ実力というか底力が物を言うんでは、と思いました。同じ内容がネットで読めても、あえてお金を払って紙を買うって、そういうことじゃないかな。

ニュースで取り上げられた『俺、つしま』は大好きです。日々読んだり、人に貸したりする用に1冊、サイン本を1冊(未開封)、計2冊持ってるよ。

圧倒的な画力で描かれる猫たちとおじいちゃんの日常。作者の実体験に基づいたというエピソードのひとつひとつが愛おしい。猫飼いならわかる笑い、喜び、困惑、涙、いろんな感情がぎゅうぎゅうに詰まっている1冊。油断して笑っているうちに涙もこぼしてしまう危険な1冊。ネットでも読めるけど、紙媒体ならではの味わいがやっぱりいいです。

「出版の新しいカタチ」というニュースの感想なのになんですが、、、

書籍化が成功するかどうかというのは、今も昔も、作者の地力、作品の底力、こんな作品に出会いたかったという読者の願いが根幹なのではないか、と思うのです。うん。

古い考えではないと思うんだけど、それではー。

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